「たとえ寝たきりでも自立しているといえる人がいると思う。そんな人たちにスポットをあててみたい。」
今年で23回目となる「ありのまま自立大賞」と「ありのまま自立支援大賞」の授賞式が令和5年7月22日(土)に仙台市福祉プラザにて開催されました。
今回は自立大賞に「早瀨久美」様が受賞されました。早瀨様は先天性難聴でありながら薬剤師を志し、欠格事由の為資格申請を却下されてもあきらめず、多くの署名を集め薬剤師法を含む様々な障害を理由とした欠格事由の撤廃を多くの仲間たちとともに勝ち取り自らその門戸を開きました。
またデフリンピックのマウンテンバイクの選手としても活躍される一方で薬剤師の専門知識を生かし大会に派遣される日本選手団が使用する医薬品を用意したり、デフアスリートのアンチドーピングの啓発活動や薬の相談にも応じています。
また、自立支援大賞に「玉川敏彦」様が受賞されました。玉川様は自身の障害受傷後、障害者スポーツの中で最も過激で華やかな車いすバスケットボールにチャレンジし、その後連盟を立ち上げた故浜本勝行会長から引き継ぎ連盟の体制を牽引刷新し、挑戦を続けてこられました。バスケットボールのみならず障害者スポーツ全体に与えた影響は大きくこれまでの功績を讃えこの度受賞となりました。
ありのまま自立大賞は、千差万別な障害を持つ人々が、社会の中で自己の生活を自ら切り開いて自立生活を営み、さらにより高い理想を掲げて生きようとする活動を支援する事を目的に設立した顕彰事業です。
既に自立し、実績を挙げて活躍している人々のみならず、これから自立し実績と結果を出そうと努力している人や自立しようとしている人、また、そういう人々を直接又は間接に支援する個人・団体を対象に顕彰しています。
そして、その中からの新たな自立の概念の創造と構築、そして実績を目指します。
実績が顕著で、自立に向けた人々の励みと、「障害」のある人々への理解が進むことが大いに期待される個人または団体に贈られます。
自立支援を実践し、自立しようとする「障害」のある人々への支援を行い、一定の成果と実績を残している個人または団体に贈られます。
指点字の開発と普及に尽力。東京大学教授。初の自立大賞受賞者。
15歳の時頸椎損傷で四肢麻痺となる。精神科医。
全盲のテノール歌手。
全盲の日本初の医学博士。2012年2月14日永眠(享年81)。
小児科医・東京大学特任講師。
弁護士。障害者権利条約の採択や障害者権利条約の批准に大きく尽力。
25歳の時に出版社を立ち上げ高い評価と熱意で、良書を生み出し続けている。
盲留学生のために尽力。
福祉機器販売会社の設立。
ハイテク技術と福祉をドッキンさせた研究開発を手掛ける。
東南アジアにおいて車椅子修理の技術指導。
日本障害者運動の中心的リーダーとして活躍。2013年9月30日永眠(享年71)。
中国にて視覚障害者日本訓練学校を設立。
障害を持った伝統工芸作家の育成・就労支援。
わが国の障害者雇用の礎を築く長年の活動。
知的障害者雇用の先駆的活動を展開。
働く場の創出と確実な成果をあげる活動。