社会福祉法人ありのまま舎

障害者支援施設難病ホスピスケア太白ありのまま舎(旧太白ありのまま舎)

あいさつ

施設写真

全ての難病・障害の人の自己実現に向けた準備となることを目指します

太白ありのまま舎は30年近く前、まだ医療的ケアという概念がなかった頃に進行性筋ジストロフィー患者によって構想された施設です。

難病ホスピスというのは、かつて教会で病気やけがをした旅人をケアし、再び旅に戻れるようにしたホスピスケアに由来します。すなわち日本で言う「ホスピス病棟」とは違います。
たとえ人工呼吸器等の医療的ケアが必要であってもなくても、全ての「難病・障害」の人の、自己実現に向けた準備の場となることを目指して作られました。

しかし、実際にはその夢が叶わず、重度化重症化の中で最後まで過ごされた方も少なくありません。
医師の配置と24時間の看護体制を維持し、現在も設立の理念の実現を目指しています。

障害者支援施設難病ホスピスケア太白ありのまま舎
ゼネラルマネージャー(施設長) 白江

念と方針

重度の難病や障害を持った方々が、自己決定に基づき自己実現できる場として、最後までその方らしい生活が出来るよう支援します。

  • 地域融和を進め、コミュニティの資源として活用を進めます。
  • 入居者の自己実現のため、個々の思い、生活に合わせたILP(自立生活プログラム)・HCP(ホスピスケアプログラム=生きるためのプログラムが本来のホスピスケアです)の策定を拡充し、進めます。
  • 入居者支援のための、根拠のあるケア・理に適ったケア(科学的ケア)を行い、ケアの質の向上を図ります。あわせて入居者の障害・難病の重度化・重症化への対応を進めます。
  • 地域との関係強化・コミュニティ活動の充実・地域に住む医療的ケアを必要とする重度の障害や難病の方々への支援を中心とした地域活動の可能性を模索します。
  • 防災・事故・防犯・感染衛生等を幅広く検討し、リスクマネジメントに取り組みます。
  • 活動の基本となる、人材確保・養成・定着に積極的に取り組みます。

設概要

名称
障害者支援施設難病ホスピスケア太白ありのまま舎(旧太白ありのまま舎)
指定
平成21年4月1日指定 第0415400571号
所在地
〒982-0252 宮城県仙台市太白区茂庭台2丁目15-30
TEL / FAX
TEL.022-281-1200FAX.022-281-1555
施設長
白江 浩
開設年月
平成6年4月1日
事業内容・定員
  • 生活介護(アクティヴィティ) 定員20名
  • 生活介護(入所)       定員40名
  • 施設入所支援         定員40名
  • ショートステイ        定員2名
セクション・職員体制(令和5年4月1日現在)
事務局5名、ケア27名、医務室管理者(医師)1名、メディカル看護師9名、PT2名、OT2名、ST1名、栄養マネジメント9名、環境整備員3名、合計59名
建物・構造
鉄筋コンクリート造一部3階建(職員宿舎隣接)
敷地面積
3,867.46㎡
延べ床面積
2,895.62㎡
待機者数
43名(令和5年8月1日現在)

動・行事

活動

当施設では、余暇活動支援として以下の活動をスタッフ、ヴォランティアの方と共に行なっております。
尚、実施日は都合により変更される場合があります。

毎週火曜日
14:00~16:00 散歩
毎週水曜日
14:00~16:00 スポーツレクリエーション(ボッチャ)
毎週木曜日
14:00~16:00 カラオケ
毎週金曜日
14:00~16:00 音楽レクリエーション
毎週土曜日
14:00~16:00 ゲーム(オセロ・トランプ・将棋等)
毎週木曜日
読書会
第3木曜日
車椅子ダンス
第4木曜日
きままに書く会
第2・第4日曜日
聖書集会・音楽のつどい(音楽レクリエーション)
  • 活動・行事
  • 活動・行事

年間行事

4月1日
開所記念会
7月 最終土・日曜日
茂庭台地区夏祭り参加
10月 第1日曜日
茂庭台市民文化祭参加
12月中旬~
さとう宗幸さんクリスマスコンサート
クリスマス会
年1回
尚絅幼稚園園児コンサート
尚絅学院OGぶどうの会コンサート
ありのまま舎後援会主催クラシックコンサート
  • 年間行事
  • 年間行事
  • 年間行事
  • 年間行事

利用方法

営業時間

生活介護 9:00~18:00 / 施設入所支援 18:00~9:00

ご利用できる方、ご利用方法

入居を希望される方(生活介護+施設入所支援)
ショートステイ(仙台市要医療的ケア障害者等短期入所事業)ご利用を希望される方
生活介護(日中活動)ご利用を希望される方

動の様子

入居者活動委員会

尚絅幼稚園・コーラスグループ「ぶどうの会」コンサート等受け入れや、夏祭り、市民文化祭での車椅子ダンスの発表・きままに書く会の書道作品の展示等などを行っています。

コミュニティ委員会

地域活動の窓口として、ヴォランティアや小中学校の職場体験の受け入れの実施・見学を希望される方、団体の受け入れ等も行います。

スタッフケア委員会

スタッフの新人歓迎会・年末の忘年会などを開催し、日頃心身の疲労が溜まっているスタッフのリフレッシュ・交流を行っています。

クオリティ委員会

  • ① 医的ケア小委員会
    介護職員等による痰の吸引等の研修(特定の者対象)の実行・スタッフによる医的ケアの研修及び研修・インシデント等の検証も行っています。
  • ② パーソナル小委員会
    新規採用スタッフの研修や人権感覚を養い、理念を発信できるスタッフの養成等を目的として活動を行っています。
  • ③ ケアの質向上委員会
    太白ありのまま舎の進行する病を持つ入居者の方々が安心して生活出来るよう、ケアの質の向上を図り、ケアの充実を図ることを目的にして活動しています。
    部会毎に分かれて自分たちで基本テキストを作成して、周知・習得を目的とした勉強会を開催しています。
    部会は、感染部会、嚥下部会、口腔ケア部会・スキンケア部会・コンチネンス部会・ボディメカニクス部会・メンタルケア部会があり、各スタッフはいずれかの部会に所属しています。

セクション紹介

ケアチーフ・リーダーより

職員
ケアチーフ 鹿野和彦

スタッフの人員確保が難しい現在、入居者の重度高齢化に伴い、スタッフが少ない中、より一層のケアの質の向上が求められております。
入居者の方々には日々、ご迷惑をおかけてしておりますが、スタッフ一人ひとりがしっかりとケアスタッフとしてのプライドと責任を持ち、業務にあたっております。

入居者のケアとは、決して楽な仕事ではありません(仕事というものは楽なものではありませんが)。日々、業務に追われ、気力、体力、精神力がとても必要な仕事でもあり、自分が思い描いていたケアスタッフから現実が大きくかけ離れている仕事かもしれません。

しかし、この様な中、入居者からケアスタッフに対しての思いやりや感謝の気持ちを伝えられた時の感動は他の職種では味わう事の出来ないものでもあります。
また、スタッフ同士が意見を出し合い、助け合いながら新しい事にチャレンジ出来るとてもやりがいのある職場です。

職員
1Fケアリーダー 吉田和恵

今は人員が少ない為一人ひとりに掛かる負担が多く、排泄介助等の基本的な生活介護のみで一日が終わってしまう現状にあります。

今は体力的にも精神的にも余裕が無い状態ですが、スタッフの事を心配してくれる入居者の方の声にはげまされることもあり、今後、入居者の方のやりたい事を応援出来る様な環境になればいいなと思っています。

職員
2Fケアリーダー 千葉多美子

スタッフの人数が少なく、入居者の皆さんに負担をかけている事も多々あります。そのような中でも笑顔を忘れず、日々の些細なコミュニケーションを大切にしながら入居者と関わっています。
スタッフ間でも、時には愚痴を言い合いながら、どうすれば毎日のケアをより良いものにしていけるか話しあいながら仕事をしています。

リーダーは入居者、スタッフの声をもとに、太白ありのまま舎で皆が心身ともに快適に過ごせるよう、各セクションと連携を図っていく役目があります。お互いの意見がぶつかり合ったり、良い案があっても状況的に難しく実現出来ない事があり悩むこともあります。

しかし、責任者同士や各セクションとの連携が上手くいって入居者の生活が良い方向へと変わっていったと感じた時には、非常にやりがいを感じます。立場やセクションの垣根を越えて、この場所で過ごす事を楽しみながら働ける環境を作っていきたいと思います。

各セクションより

1Fフロア
1.入居者・ご家族への関わり方について

ケアスタッフ体制が整わない中、入居者・ご家族の皆さんにもご協力を頂いています。ご家族が来舎された時の近況報告、ご家族と一緒に過ごす時間を持てるサポートを心掛けています。

2.スタッフ同士の連携

入居者ケア体制の見直しもあり、変則勤務等により入居者の方の状況把握・業務連絡等の情報共有が難しい中でも、出来るだけ顔を合わせて口頭でのコミュニケーション・連絡ノートの活用により、連携を図っています。

3.医的難病ショートステイについて

他セクションとの連携を行い、安心して過ごして頂けるケアを行っています。

4.スタッフのケアの質の向上について

入居者とスタッフお互いが安全で安心出来るケアを目指して、常に学ぶ姿勢を持って取り組んでいます。

2Fフロア
1.入居者・入居者同士との関わりをより深め、信頼関係を築いていきます

出勤した日は担当の入居者と5分でも良いので関わる時間を持っていく。廊下ですれ違った時にも立ち止まりコミュニケーションを心掛けています。

2.入居者同士の交流の場を提供します

C・Dブロックの入居者がユニットを超えて交流できる機会を持っていきます。またアクティヴィティスタッフと連携し、日中活動においての関わりも深めていきます。

3.入居者・ご家族の要望を汲み取れる体制作り、より良い生活のサポートを行います

入居者のILPについて、担当スタッフが中心となり、ご本人が「どうしたいのか」を汲み取り、意欲を引き出していくサポートを行っていきます。入居者ご家族来舎時に、近況やご本人の要望についても情報提供していきます。

4.スタッフ間での連携を深めます

入居者の高齢化・重度化が進んでおり、大きく体調を崩された入居者・生活状況が変化した入居者の方もいます。入居者一人ひとりの状態にあったケアを提供していきます。

メディカル

夜勤体制の安定と確立(24時間体制)と日中の強化

1.太白ありのまま舎医務室(診療所)

太白ありのまま舎の進行する病を持つ入居者も安心して生活出来るよう、医療の充実を主たる目的として設置しています。

2.入居者の健康管理

胸部X線検査実施・体調不良時の診察、加療、処置・インフルエンザ予防接種の実施

3.入居者の原疾患に対する対応

定期薬の処方・定期受診の実施

4.入居者の急変に対する対応

救急処置、加療、病院紹介・事前かかりつけ医の確保

5.難病ホスピスとしての取り組み

進行性疾患をもちながらも最後まで生活の場で過ごしたい、という入居者の希望に沿う為、ケアチームと連携をとりながら難病ホスピスとしての機能を果たしていきます。
・看護計画作成
・ケアスタッフへの医療的ケアの講習・指導

6.スタッフ健康管理

・夜勤者健康診断の実施
・腰痛検査の実施
・インフルエンザ予防接種の実施
・体調不良時の診察、加療、処置

医務室
栄養マネジメント(給食業務)
1.給食業務の運営
2.充実した支援の実現:栄養士(管理栄養士)3名体制

栄養マネジメント計画に基づく、入居者個々への支援の実現・日常的な「食」に対する個別支援を行います。

3.安全な食事、衛生的な環境の提供

楽しむ食事の提案・カフェの実施等

給食給食

クティヴィティ(日中活動)

1.目的
生活介護として、入居者の日中の時間をより良いものにしていく為に、メニューを決めて参加して頂き、また、外部利用者を少しずつ増やしていきます。
リハビリテーションとしては心身機能の維持、回復のための訓練を行い、広くは人が本来持っている人権や権利を回復し、保証していくことを目指していきます。
2.作業療法(OT)
毎週火・水曜日 9:30~11:30
3.理学療法(PT)
毎週火・水・木・金・土曜日 9:30~16:30
4.嚥下訓練
月1回 第1水曜日
5.実施内容
生活介護(日中活動)実施内容
  • 火曜日 AM:OT PM:散歩
  • 水曜日 AM:OT PM:スポーツレクリエーション
  • 木曜日 AM:読書会 PM:カラオケ
  • 金曜日 AM:体操・お茶会 PM:音楽レクリエーション
  • 土曜日 AM:お茶会 PM:ゲーム
6.その他
弾丸ツアーの実施

外部利用者の生活介護(日中活動)について

外部利用者については、ご本人の気分転換と安定した日中活動のサポートを提供し、また、ご家族の介護負担の軽減を図ります。

  • 10:00 外部利用者・利用者到着・入居者移動
    (送迎車は8:30に太白ありのまま舎を出発し、9:00~9:30頃利用者宅に到着予定)
  • 10:10 健康チェック
  • 10:20 作業(レクリエーション)開始・水分補給
  • 11:30 トイレ・昼食準備
  • 12:00 昼食・休憩
  • 14:00 作業(レクリエーション)開始・水分補給
  • 15:00 トイレ・帰宅の準備
  • 15:30 外部利用者出発・入居者居室へ移動
    (16:00~16:30頃利用者自宅へ到着予定)

学紹介

こんにちは、太白ありのまま舎!

太白ありのまま舎の雰囲気・設備について感じて頂くことが出来たでしょうか?
百聞一見にしかずと言いますので、是非一度見学にお越しください。
お気軽にお問い合わせください TEL.022-281-1200

クセス・連絡先

障害者支援施設難病ホスピスケア太白ありのまま舎(旧太白ありのまま舎)

〒982-0252 宮城県仙台市太白区茂庭台2丁目15-30

TEL.022-281-1200 FAX.022-281-1555 Email.arimama@beach.ocn.ne.jp

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